「ダンスバトルで勝つためには?」
「ジャッジはどんなとこ見てるの?」
今回はそんな疑問にお答えするために、ダンスバトルにおけるジャッジが見ているポイントを紹介していきます。
ダンスバトルとは
ダンスバトルはその名の通り、対峙した両者がお互いのダンスを披露しあい勝敗を決するというものです。
ダンスバトルの歴史は、1970年代のアメリカで、ギャングの銃抗争の代わりにダンスで争ったのが始まりと言われており、他のスポーツなどにはないダンス特有の文化と言えます。
曲をあらかじめ決めて、それに合わせて踊るショーケースとは異なり、ダンスバトルは、その場でDJが流した選曲に対して即興で踊る必要があります。
またあらかじめジャッジを数名選任しておき、そのジャッジがバトルを見て勝敗を判断しています。
今回はこのジャッジがどういった部分を見て判定しているのかというポイントにクローズアップしていきます。
一般的な評価ポイント
一般的にダンスバトルにおいてジャッジが見ているポイントは以下の通りです。
※もちろんジャッジする人によって、重視するポイントは以下の限りではありません。
基礎力
まずは各ジャンルにおける基礎的な動き・技がしっかり身についているかという部分です。
アップ・ダウンといったリズム取りや、各ジャンルの基礎的な技、あとは体の軸がしっかりしているかなどの体の基礎力も含まれるかと思います。
ダンスバトルにおいては、勝とうとするあまり、小手先のテクニックに頼ろうとしてしまいがちですが、ジャッジはこの基礎力もしっかり見ています。
スキル
スキル=ダンスの技術力の高さです。
すなわち、ダンスの技の多彩さとか難易度の高い技の習得度などです。
先ほどの基礎力の高さはもちろん必要ですが、ある程度レベル以上になるとスキルの高さが必要になります。
音楽性
この音楽性もかなり重要なポイントです!
というのも、ダンスバトルが他のスポーツや競技と大きくことなる点は、流れた曲に合わせて即興で踊るという点です。
そのため、流れた音楽の曲調・雰囲気・特徴をいかに捉えて、ダンスに反映出来るかという音楽性の高さは、ダンスのスキルの高さと同じぐらい大事なポイントになります。
オリジナリティ
オリジナリティ、つまり個性も立派な武器になります。
今やYouTubeなどで簡単に色んな人のダンスが見れる時代なので、どうしても他のダンサーの動きやスタイルと似てしまう部分が出てきます。
そんな中で、自分だけの技やスタイルを編み出せると強いです。
ノリ・勢い
最後に、ノリ・勢いも勝敗を決める大事な要素だと思っています。
こんな点も!?と思うかもしれませんが、これが採点などの明確な評価基準がないダンスの魅力だと思われます。
ジャッジも1人のダンサーであり、人なので、いかに自分のダンスでジャッジや見ている人たちの心を動かせるか?
そんなダンスバトルにおける一瞬のノリや勢いは時に、ダンスの技術力の差をひっくり返すこともあります。
新しい採点システム
今まで明確な採点基準がなかったダンスバトルですが、最近はオリンピックの正式競技になったりしている中で、公平な採点システムの必要性が出てきています。
そこで現在は新たに、世界共通の採点システムを構築しているそうなので、そちらを軽く紹介させて頂きます。
トリビュームシステム(The Trivium Value System)
世界ダンススポーツ連盟(WDSF)が開催している世界選手権などで採用しているジャッジメント方式です。
「ボディ」「ソウル」「マインド」の3ポイントの評価を入力する相対評価形式のジャッジシステムです。
アブソリュート ジャッジング システム(絶対評価審判方式)
これは日本ダンススポーツ連盟(JDSF)が独自に開発したジャッジシステムで、2019年の全日本ブレイキン選手権から導入しています。
評価基準・評価項目もかなり細かく設定されており、さらに加点項目・減点項目もあるため、より正確なジャッジが可能なシステムとなっています。
詳しくは以下のJDSFホームページを参照下さい。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はダンスバトルにおけるジャッジポイントについて紹介させて頂きましたが、これからダンスバトルにチャレンジしようという方は是非参考にして頂ければと思います。
しかし、私の思いとして、元々ダンスバトルにおけるジャッジは、見る人によって評価が異なる曖昧さが面白さの1つだと思っていました。
しかし、ダンスバトルが広まり、競技化されていく中で、曖昧なままではいけないという流れの中で、新しいジャッジシステムが現在開発されています。
このように、今ダンスバトルが時代の流れの中で、変革期をむかえているので、今回のトピックスに関して、今後も動向を見ていきたいと思います。
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