「ダンスバトル」って一体どんなものなんだろう?
ダンスを始めたばかりの方で、このような疑問を持つ人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、「ダンスバトルに興味がある!」
「ダンスやっているけど、まだダンスバトルに出たことがない!」
そんな方々に向けて、「ダンスバトル」について解説をさせて頂きたいと思います。
ダンスバトルってどんなもの?
まずは、そもそもダンスバトルとはどういうものかと言うと、
<ダンスバトルとは?>
DJが選曲した曲に対して、対峙するダンサーたちが交互に踊り、ジャッジによって勝敗を決めるといったものを「ダンスバトル」と言います。
つまり、事前に曲や振り付けを決めて踊る「ダンスショーケース」とは異なり、ダンスバトルはDJがその場で流した曲に対して、即興で踊る必要があるため、
- 日頃のダンスの練習量
- どれだけ音楽を聴いているか
- 曲に対してのとっさの対応力・即興力
などと言った要素が必要になり、ショーケースに比べると少しハードルが高いのではないかと思います。
ジャッジについて
勝敗を決定するジャッジは、誰がやるべきなどという厳密なルールはなく、そのイベントの主催者が自由に決めることが出来るが、大きいイベントになるほど、有名なダンサーをゲストジャッジとして招くことが多いです。
ちなみに小さなイベントで、そのイベントに来ているオーディエンスがジャッジをするというものも中にはありますが、公平性や手間がかかるため、あまり多くは見かけません。
勝敗の決定方法
バトルに勝ちたいけど、ジャッジは何を見て判断してるのかな?
ダンスバトルに興味を持たれた方は、勝つためにこういった疑問を持たれるかと思います。
しかし、これについては一定の基準などはなく、そのダンスバトルのジャッジの判断が絶対になります。
つまり、ダンスバトルの勝敗は、重要視するポイントがジャッジによって異なれば、勝敗も異なってくるという、かなり曖昧なものになります。
今のバトルは絶対勝ったと思ったのにな~!
そのため、こういうことも多々起こりうるのがダンスバトルです。
しかし、ダンスバトルはフィギュアスケートやシンクロなどと言った「競技化」されたスポーツではありません。
なので、こういった曖昧さもダンスバトルの面白さ・魅力の1つだと思っています!
参考までに、一般的によくジャッジが勝敗の判断で見るポイントを挙げると、
- ファンデーション:ダンスの技・テクニックの質の高さ
- オリジナリティ:動きの新しさや個性の高さ
- ミュージカリティ:音楽に対する表現力、音楽性の高さ
- 戦略:バトルの組み立ての上手さ、チーム戦略、ルーティーン
などと言ったポイントが挙げられると思います。
ダンスバトルの種類
一言にダンスバトルと言っても、実は様々な形式のバトルがありますので、それを続いてはご紹介したいと思います。
ダンスバトルの種類
まず、基本的にダンスバトルの種類は、「何人チーム戦うか?」で分けられます。
よくバトルイベントなどで使われる表現だと、
- 1on1バトル(1人対1人のバトル)
- 2on2バトル(2人対2人のバトル)
- チームバトル(チーム対チームのバトル)
という形で1チームの参加人数で、ダンスバトルの種類は分けられます。
ダンスバトルの形式
参加人数で大枠としてのダンスバトルの種類が決まって、そこからさらに細かいバトル形式がありますので、そちらの代表的なものをご紹介します。
トーナメント形式
トーナメント形式は、一般的に「勝ち抜き戦」呼ばれ、ダンス以外にも様々な大会で用いられている方式です。
組み合わせによって、様々なバトルが繰り広げられたり、時に番狂わせも起こるので、非常に盛り上がるバトル形式です。
しかし、非常にバトル数が多くなるので、参加チーム数が少ないイベントや、大きなイベントでは予選から勝ち抜いたチームのみトーナメント形式でやるような形が多いです。
オーディション形式
オーディション形式とは、通常通り対峙した相手とダンスバトルをするのですが、そのバトルの勝者が勝ち抜きになるわけではなく、バトルを行った全チームの中や、ブロック分けしたチームの中でジャッジが順位を付けて、上位何チームが勝ち抜きになるといったダンスバトル形式です。
なので、オーディション形式では、たとえ対峙した相手に負けたとしても、全体での順位が上位であれば、勝ち抜くことが出来る可能性があるのも特徴です。
また、対峙した相手に勝つだけでは、勝ち抜くことは出来ないので、各チームの全力が見れるのが、この方式の面白さです。
多くのチームの中から数チームに絞ることが出来るので、バトルイベントの予選などでよく使われる形式です。
サイファー形式
まずサイファーについて説明をさせて頂きます。
<サイファーとは?>
サイファーとは、ダンサーたちが円(サークル)を作ってお互いに即興でダンスをしあうことで、イベントの合間のDJタイムなどで、よく行われているものです。
元々ラッパーたちが行っていたヒップホップ文化で、それがダンスにも派生をしたものになります。
このサイファーをダンスバトルに組み込んだものが「サイファー形式」です。
つまり、時間を決めて参加者がサイファーを行い、そのサイファーの様子をジャッジが見てまわり、参加者の中から何名かをピックアップするといった形式です。
このようなバトルシステムから、サイファー形式はソロバトルイベントの予選で、最近よく見られるようになったものです。
このサイファー形式の面白さは、ダンサーたちがサイファーを勝ち抜くために、様々な戦略を取ることが出来る点です。
例えば、
- とにかく沢山踊るダンサー
- ジャッジが見てる前を狙って踊るダンサー
- ただひたすらサイファーを楽しむダンサー
などといった形で、かなり自由度が高いのも特徴です。
ただ、これらの参加者からピックアップ者を決めなければいけないので、ジャッジの人は大変でしょうね...笑
その他
大きい分類で分けると上記のような形になりますが、イベント主催者たちは、多くの参加者を募るために様々なイベント形式の工夫を行っています。
ここでは、その一例をご紹介します。
参加者を限定したバトル
参加者を限定したバトルは非常に多く存在します。
- ダンス歴3年以下限定バトル
- 20代限定バトル
- 男女ペア限定2on2バトル etc
サブコンテスト
ブレイクダンスバトルに多いイメージですが、本バトルは別にサブコンテストを行うイベントも多くあります。
- トップロックコンテスト
- フットワークコンテスト
- フリーズコンテスト etc
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はダンスバトルについて紹介をさせて頂きました。
人前で即興で踊るなんて難しそうだな~...
こんな風に思う方も多いかと思います。
もちろん、最初からダンスバトルで上手く踊るのは難しく、誰しも最初に出たダンスバトルは大体黒歴史になります(笑)
しかし、それでもダンスバトルに出ることで、自分のダンスの実力を知ることが出来たり、さらなるダンスの面白さに気づけたり、ダンスへのモチベーションが必ず上がるはずです!
なので、是非あなたも沢山ダンスバトルにチャレンジして、さらにダンスの面白さに気づいてもらえたら嬉しいです!
コメント